2022-01-01から1年間の記事一覧

Sugarにくびったけ③

Sugarの一人称は自分の名前を少しだけ略したもの。『モジャちゃん、こちらはSpiceくん。シュガのこと好きなんだって。だから、付き合ってあげることしたから。』モジャモジャの知る限り一番若い恋人になる。自分達より1つだけ上の男の子。Sugarは眠そうなカ…

Sugarにくびったけ②

ヂッと、ひと回り。フリントがホイールに弾かれる音に起こされる。ひと呼吸後に澄み渡るナチュラル煙草の匂い。ペリックが焦げて縮む薫り。コルクの燃える臭いにも似た甘み。風呂上がりに窓を開けたまま眠りに落ちたもんだから、翌朝の霧雨に部屋は湿気てい…

Sugarにくびったけ①

2009年6月9日、深夜。幼馴染の女の子の恋人を公園の砂場に埋めてやりながら、汗まみれでモジャモジャは言った。「どうよ。」幼馴染の女の子の恋人は言った。『埋まっときながらなんだけど、まだちょっとよくわかんない。』今夜は彼にせがまれて、幼馴染の女の子…